0305  卒業式

      式 辞

  

やわらかな光に 春の気配が満ち、大地の鼓動が 感じられる 季節となりました。

 

本日ここに、永平寺町 町長 河合永充様をはじめ、多数のご来賓の皆さまにご臨席を賜り、松岡中学校 第七十七回 卒業証書授与式を挙行できますことは、この上ない喜びです。心より感謝申し上げます。

 

卒業生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。今、一人ひとりにお渡しした卒業証書は、松岡中学校卒業の証であるとともに、義務教育修了の証です。皆さんはすでに、自分の人生という“物語”を歩み始めています。どうかこの先も、本校の卒業生として誇りを持ち、自分の物語を 描き続けてください。

 

 思い返せば三年間、松中タイム、マイノート、GIGA、トリオ活動、探究フェス、地域ボランティア、学校祭、ウォークラリー、生徒会活動、部活動など、様々な場面で、生徒が主役となり、自分たちで企画し、話し合い、仲間と共に助け合い、最後までやりきり、振り返る姿。後輩の手本となり、優しく後輩を導く姿がそこにはありました。その一つ一つを誇らしく見ていました。その中心にいたのが、今日卒業するみなさんです。皆さんが積み重ねた多くの挑戦は、松岡中学校の文化となり、後輩へ受け継がれます。みなさんの三年間の歩みに、心から感謝します。

 

卒業生のみなさんへ、3つの言葉を贈ります。

一つ目は、「言葉が人格をつくる」です。

学校訓「自彊不息」という言葉は、自立、自分磨き、さらに心、体、知識、人間関係などの言葉とつながり、広がりと深まりを持って理解されるだけでなく、マイノートなど様々な経験を通して、心を動かす言葉に育ったと想像します。このように、出会った言葉は、自分の中でじっくり育ち、やがて“生き方”を形づくります。これからも、心を豊かにする言葉、人を大切にする言葉を探しながら、自分だけの辞書づくり、自分磨きを続けてください。

 

二つ目は、「感謝が人生を変化させる」

礼の心の中の一つ、感謝の心は世の中の見え方をプラスに変えるメガネです。その感謝のメガネをかけると、これまで気づかなかった大切なことが見えてきます。皆さんの心の中に育った感謝のメガネは、人とのつながりを温かくし、自分の毎日を明るくする力を持っています。どうか、焦らず、ゆっくりでかまいません。感謝のメガネを磨き、感謝の輪をひろげ、変化を楽しんでください。

 

三つ目は、「問が人生を導く」です。

私たちは正解が一つではない時代、答えの無い世界を生きています。だからこそ、大切なのは、「自分の中に問を持つこと」です。「どう生きたいのか?」「どんな自分になりたいのか?」その答えは外にはなく、 自分の心の中、自分の本音と向き合い、選び、つくり出していくものです。皆さんの生徒会スローガン「日々精進」は、生徒総会で「どんなとき人は笑顔になるのか?」という問に変わり、学び多き時間を作ってくれました。このように、問いを持ち、探究し続ける人であってほしいと願います。きっと一つ一つの問いが、自分の進むべき道へ導いてくれると信じます。

 

 この3つは、みなさんが様々なことに挑戦し、変化を楽しみ、振り返りの中で得た学びであり、探究し続けてきた学びそのものです。この3つの言葉が理解できるみなさんです。これからも言葉、感謝、問いを大切に、変化を楽しみ、ワクワクした人生を歩んでください。

 

 卒業しても、皆さんは松岡中学校の大切な仲間です。三十年後、「お帰り松中生」として、後輩たちに皆さんの生き方を語ってくれることを楽しみにしています。

 

最後になりましたが、保護者の皆様、お子さまのご卒業おめでとうございます。お子さまの晴れの姿を目に、喜びもひとしおのことと拝察いたします。生徒たちは自立をはじめましたが、保護者のお力添えが、まだ必要です。今後とも、陰ひなたになって、お子さまの成長の支えとなってください。

 

 三年間に及ぶ 本校へのご理解・ご協力に感謝申し上げ、卒業生のますますのご発展とご活躍をお祈りし、式辞とします。

 

  令和八年三月五日

       吉田郡 永平寺町 松岡中学校

            校長 野村 博明