式 辞
立志式とは、古くから元服を迎える歳(数え年の15歳)をお祝いする行事です。
この節目に、将来の目標や決意などを明らかにすることで、大人になる自覚を深めていくことが目的です。
橋本左内先生は、十五歳で記した「啓発録」の決意を誠実に守り、
二十三歳の時には藩主松平春嶽公の側近として藩の政治、
また国の政治に大きな関わりをもつようになりました。
積極的に西欧の先進技術の導入や対外貿易を行うことを構想、
富国強兵を訴え、日本の安全保障の必要性を弁じた先覚者でもあったとも言われています。
日本の将来を本気で考え続けた人です。
残念なことに安政の大獄により、26歳の若さで尊い命を絶たれました。
しかし、今なお、その生き方はお手本として語り継がれています。
生き方に、かっこよさがあり。
「どのような生き方がしたいのか?」 (夢や希望、理想を持ち)
「今何をすべきか?」を、問い続け、行動にうつし、自分磨きを続け、
日本という国の未来の平和を願い続けた人です。
自彊不息 自分を磨き続ける習慣
礼の心 みんなで幸せになるという意識なども、
今後、志を立てるときの参考にしてみてください。
まずは、自分で立てた決意を、意識して生活してみてください。
きっと後悔しない生き方に近づくと思います。
今日が自分づくりを始める再スタートの日となることを期待し、式辞といたします。
松岡中学校長
野村 博明