1006 終業式

①2学期は、「学びの楽しさ」について考えてきましょう。

 学びには、大きく分けて”体力”、”学力”、”心(道徳性)”、”人間関係”の4つジャンルがありますが、

 4つのジャンルではどれが一番大事だと思いますか?また理由について、親友と時間のある時話し合ってみてください。それが、あなたの学びのスタートになると思います。

 今日は、学びの楽しさの1つを紹介したいと思います。

②「何が見えますか?」

「できるだけ多く連想、想像してください。」

 

③ 数が多いほど、知識が多い生徒です。

 日頃から知識を活用しようとしている創造性の高い生徒です。

 一人一人同じものを見ても、見え方が違うことが分かりますね。

  

 

 私は、数学、特に図形が好きです。

 私の頭の中を少し紹介したいと思います。

 私は、この図に頭の中で補助線を引こうとする習慣があります。

 

④補助線

 正三角形が6個

 平行四辺形 ひし形が3こ 6種類

 等脚台形2こ 6種類

 線対象 点対象などの見方で楽しんでいます。


⑤ では、もう一度見てみてください。

 見えますか。正三角形6個?

 

 正六角推 も見える人はいますか?

 中1の 投影図 立面図 の知識があれば見えるのでは?

 

 ⑤ではもう一度見てみましょう。

  見え方が増えた人は学へたという事!

 

 見えるわけないものを、見れるわけがない。
 その通りです。

 でも、見えるようになると、楽しい。

 数学教員は次元で見てしまう習慣もあります。

 補助線の引き方が変わると!

 ”立方体”にも見える。”さいころ”のような形です。

 補助線の入れ方を変えます。

 

⑥これが正立方体にも見えますか?

Q:見える人

 「え~?」。これは平面ですよ。立体であるはずがない。

 なぜ、3次元の立方体に見えるのか?

 やはり、経験と知識があるから見えるんです。

 

Q:さいころにも見えませんか?

 3枚の壁が交わっているようにも見えますか?

 次の赤点の場所が、
  手前に見えるか。
  奥に見えるか。

 



⑦ 補助線が頭で引ける。訓練がいりますが、繰り返すことで見えるようになります。

 頭の中で補助線を入れるのが楽しい人は、

  設計士、美術関係の仕事に興味を示すといいと思います。

 

 理科の先生は、また見え方が違います。

 理科、体育、美術の先生も違います。

 だから、面白い!

 

⑧理科の先生が見るとまた違って見えているんです。

 ベンゼン環、雪の結晶、ハチの巣など。

 興味が違うんです。

 





⑨もう一度見てみてください。

知識・スキルが増え、

 

「見えなかったものが見えるようになる。」

「気づけるようになる。」
「考えられるようになる。」

「分からなかったことが、わかるようになる。」

「できなかったことができるようになる。」

「昨日より今日、今日より明日が少しでも

自分で変化させることができれば、それが、

新しいことを学ぶ楽しさです。」

 

⑩もうひとつ考えて欲しいことがあります。

 いつ、どのように日本語がしゃべれるようになったのか?

 2、3歳でしゃべり始めるようですが

 塾へ行ってしゃべれるようになったのですか?

 

 その学び方がわかれば、再現可能になる。学び続けることができるのではないでしょうか

 

⑪ 「3月1日は日曜日で祝日。日本では晴れの日でした。」

 

 日本語は世界の言語でも、最難関のレベル4に分類されています。アメリカ合衆国の外交官が平均で88週間、授業時間にすると2,200時間掛かる難易度

 日本語を理解できるみなさん。学ぶ力は外国の方に比べ得てあるとおもいませんか。

 「学力がない」と思い込んでいる。

 もったいないです!

 

⑫ 松岡中学校の教員チームも考え続けています。

 4つのジャンルの中の一つ、”学力”をどのようにつけるか。全校で学び方を共通理解してもらい、私の話を終わります。

 2年前から、松岡中学校HPの”新入生説明のページ”に、松岡中学校の目指す学びについて説明動画があり、説明されています。ご存じですか。

「動画の声は誰か、答えられるようにしておいてください。」

 ⑬予習 → 授業(対話)→ 復習(振り返り)

A:予習について

 最低限でも「予習」で、教科書を読んでくるだけでも“読む力”はupする。

 わからないを明確にして、授業に臨むことで明確な目標が生まれ充実する。

B:対話型の授業について

 トリオやペア 対話型で、聞く力・話す力を繰り返す。聞く、読むinput 話す・書くoutputの回数が、記憶力につながる。

 だから、授業中の対話は何より大事。

 意見交換による”協議・話し合い”や”学び合い・教え合い”のできる学級の学力UPは間違いありません。

C:復習:振り返り

 授業の終わりには 「振り返り(復習)」 の時間を設け、今日の授業で「学んだこと」「分かったこと」「できるようになったこと」等を書き出す。

 自分の変容にきづく。学びを楽しむ。

 忘れたら調べればいい。input(読む、聞く)、output(書く、話す)を繰り返す。

 書くことで、視覚化(目からのinput)もとっても効果的です。

 

⑭予習→対話→復習の習慣がつけば、言語力、記憶力、コミュニケション力等の学力はつきます。

 学級に学びの共通理解・ルールがあるか。全員参加できれば、学校祭のような”相乗効果”を感じられ、一人では得られない学びの楽しさが感じられるはずです。

 テストは、あくまでも学びの途中過程であって、点数が学力を示すとは考えていません。 

 学力のある人とは、新しい知識・スキルを活用し、変化を楽しめる人のこというと私は考えます。

 昨日より今日、今日より明日 変化を楽しむ学びを楽しんでください。